万能鑑定士Q「モナ・リザの瞳」が5月31日(土)からロードショーされます

 松岡圭祐によるライトノベル原作の映画、万能鑑定士Q「モナ・リザの瞳」が5月31日(土)からロードショーされます。
友人に借りて読む内にはまり、このブログで原作の感想をちまちま書いており、どんな風に映画化されるのかとても楽しみです。
 自分が好きだった作品が実写映画化される場合、やはり最初に違和感が来るのですが、そこはさっぱりと切り替えて、映画監督というクリエイターが自分の好きな作品をどう解釈したか、どこが一番面白いと感じたのか、キャラクターたちはどんなテンポや感情で話すとイメージしていたのかを、自分のものと比較したいと思います。
 とはいえ、凜田莉子のキャスティングに関しては、綾瀬はるかは作中の描写とのギャップが大きいかなあと思いました。とくに胸が大きすぎます(笑
ただ、莉子の感受性が豊か過ぎるという設定などは、第64回NHK紅白歌合戦の際の天然ぷりと被るところもあるし不安と期待が入り交じってます。
…個人的には2004年の「海猿 ウミザル」劇場版一作目頃の加藤あいがドンピシャって感じです。今なら誰かしら。
 また、mini 万能鑑定士Q – お店の名前 -で、莉子とお客さんとのやりとりだけを描いた結果逆に気づいたのですが、莉子は誰かに観測されているときが一番面白く、そういう意味では、松坂桃李が演じる小笠原悠斗のリアクションが非常に重要になると注目しています。
 ストーリーは原作で言うと第9巻をモチーフにしていますが、このシリーズはどこからでも読めるように配慮されており、混乱することはないと思います。
旅情かき立てるシーンも多く、莉子の有能さと弱さの両方が丁寧に描かれており、小笠原との関係にも進展があるエピソードなので、見所は多いと思います。
 一応、第9巻のエピソードをいきなり観る上で意識しておいた方が良いのは、莉子は贋作者を描いた漫画「ゼロ THE MAN OF THE CREATION」を愛読しており「ゼロかっこいい。だいすき。」とコメントしているようなキャラクターで、これまで1~8話まではそんな彼女が毎回詐欺事件を解決しています。
 また、原作のキャッチコピーは「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」というもので、気楽に楽しめば良いと思います。
ちなみにこのキャッチコピーは子供っぽすぎたのか、映画では使われていませんでしたが、オフィシャルサイトに「莉子の知恵袋」なる豆知識が掲載されていて、知恵がつくは大切にされていたのは嬉しかったです。
 などと長々と書きましたがロードショーがとても楽しみです。