ヤンキー風人間と、任侠映画好き人間と

鈴木 敏夫
中央公論新社

¥ 1,944

(2013-08-10)

 人間の属性をヤンキーかそうでないか?的に語るのが面白いという意見を聞きましたが(元ネタを引用しながら語れるほどにはぼくがその件について理解出来ていないのであえて細かくは書きません)、その次にヤンキーと任侠…というと色々アレだし本質でもないので、任侠映画好きと区分けすると面白いと感じました。
 で、この任侠映画好きというのは「あー、こいつ任侠映画好きで、それを自分の人生に入れているな」ってぼくが感じる人を偏見によって仕分けた人です。
ぼくの中で、その象徴だなあと思うのが、スタジオジブリの鈴木敏夫さんと、漫画ONE PIECEの作者 尾田栄一郎さんです。
…って、実際この二人は、ジブリ汗まみれで「任侠映画って面白い」って語っていたので例にあげさせていただきました。
 このヤンキー属性と任侠映画好き特性の差がなんなのかは非常に語りづらいのですが、ヤンキー以外がオタクであるとおおざっぱに区分けしたときに、余った人がたいていそれに含まれて、下手をすると最大勢力かもしれないと考えています。
 ブラック企業をおかしいという意見を冷静に聞きながら、自らや身の回りの人間を駒とするようなブラックビジネスモデルを創作して、儲かれば羽振り良く振る舞い、「人ってのぁ、博打に勝てば幸せなんでさぁ」なんていう人間かなと。
 こういうキャラクターは論理的思考(オタク)や体験至上志向(ヤンキー)とは完全に異なっていて、また考察がされていない思考…いや嗜好かなと思うので、この辺りを考えるのは面白いかなと思いました。