売り手のスタンス色々

評価:
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ダイヤモンド社
(2015-02-09)

 昔、契約更新直前に引っ越しをした時、管理会社が「部屋を出るのが更新日を越えてもいいですよ」というのに対して「その場合、更新料はかかるの?」と聞いたら「そりゃあ更新料は払って貰いますよ。」という反応。
 更新費をせしめるための罠か確認しようと「越えていいって言っておいて金を取るんだ?」と聞いたら、血相変えて更新料の支払い義務やら自分達の権利について語ってきたので、別に悪気はなかったんだなあと思いました。
 こういうすれ違いって結構起こり、売り手側としては「お客様のご都合は有料でなんでも対応しますよ。」なのに対して、買い手側としては「お金がかかることは全て事前説明をして欲しい。」となるわけです。
 ぼくは買い手側の主張が現代的であると思っていますが、売り手側の主張が富裕層に向けたサービスとか高級ブランド品に対しては強く評価されているように感じます。
 そして双方の主張は(割と)相容れないものがある一方で遭遇率は(意外と)高いので、まず相手がどっちの価値観を持っているかを見定めて、その上で自分の価値観を丁寧に主張するのって大事なんだろうなあと思いました。