絵の上手い漫画家

DRAGON BALL カラー版 孫悟空修業編 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 これは漫画に限ったことではないのだけれど、絵が上手い漫画家って何を描いても上手で結果作品全体から上手感があふれると思います。
その典型が、スラムダンクやバガボンドの井上雄彦で、筆を使った作風とかとにかく絵が上手いなあという感じさせられます。
 同じく抜群に絵が上手いのが鳥山明で、彼の描く宇宙人とかよく分からない生物とかはデザインも描写も素晴らしく、特にドラゴンボールの神龍などは表紙のキービジュアルへの展開なども含めて、デザインされた作品だったと感じました。
 井上雄彦と鳥山明を比較して一番感じるのは、井上雄彦は絵が上手くなくても成り立つ物語を上手さでさらに豪華なものにしているのに対して、鳥山明は想像では臨場感を持つのが難しい物語や設定を絵を絵の上手さによって成立させているという違いがあると思います。
 こういう絵の上手さを何処に使うか?というのはデザインをする人間にはとても重要だと思っていて、その辺を意識しながら漫画を読むと多少は勉強になるのかなあと思っています。