ワークスタイルの次の流行ってなんだろうなあ

評価:
西尾 維新
講談社

¥ 1,680

(2013-05)

 最近、勢いのあるクリエイターな方達とあって色々仕事の仕方を見直さないとなあと考えています。
…あ、ちなみに色んなものを作っている人が居るんで、あえてぼやけた言い回しをしています。単にクリエイターって言いたい訳ではないです…多分。
 ぼくの感じた流れで言うと4年くらい前、スマートフォンやSNSが大流行しはじめた頃から都心を中心に、自分が所属しているコミュニティに価値観を合わすことにストレスを感じていた人達が、SNSを通して自分にあうコミュニティに移動するという流行が出来たように思います。
 例えば「ガチなオタクトークをしたい」と思っていても、自分が所属しているコミュニティでその話が出来ないならSNSで見つけた「ガチなオタクトークをするコミュニティ」に移動するみたいな感じです。
 ただ、ここで個性が出て、自分が現在所属しているコミュニティにはそのまま所属し続けてSNS上だけ自分にあうコミュニティで発言する人と、所属コミュニティごと移動してしまう人に別れるように思います。
 例えば「ぼくは社畜です」などと言いつつも会社に所属し続ける人と、「会社員イヤだしフリーランスになる」みたいに所属コミュニティをばっさり変える人に別れると思います。
 そういう風潮からか、会社というコミュニティが強くバッシングされて、「ノマド」「コワーキング」「フリーランス」というコミュニティに縛れない方向へ、仕事の仕方も流れていった様に感じました。
 でまあ、これがここ数年間の流行で、それも今や古くさいものになってしまったのですが、次の流行がない空白期間が起こり始めているように感じます。
…暦物語の貝木泥舟のセリフに、

「なんでこんなものがはやっているんだ?」という様なカオス状態を論じたいならば、カオスの前の空白をこそ論じるべきだ

なんていうのがありましたが、今の空白ってそういう雰囲気あるよなあとも思っていて、まあ、なんかを流行らせたい人には良い時代なのかもしれないと密かに思っていて、その辺を見越して自分の仕事の仕方を変えていきたいなあと思いました。