その立場の人間がそれを語ってもなあ

 プレジデントオンラインに掲載されたワタミ・渡邉美樹会長の発言に関して、伊集院光さんがラジオでいろいろ突っ込みを入れていたのが面白かったです。
 ぼくは伊集院さんの失言をネタにした笑い、特に相手の揚げ足を取っている内に自分が失言していて「あれ?」と気づくみたいな流れが好きで、今回も基本的にはそういうノリで聞いていました。
 この話に関しては、茶化したしゃべり方などが重要で、書き起こしたり要約すると伊集院さんが「全然得しない」ことになるので控えますが、ぼくが個人的に気になった点を突っ込みたいです。
 「人間性を高める」とか、勢いがある人の影に隠れてしまう人を承認するとか、今時の若い人にとって非常にうれしい言葉を使い上手いなあと思う一方で、この記事に関しては、自分は経営者だけれど、もしも自分が社員だったらこうする…という言い回しに終始しています。
 たぶんその辺りに、その立場の人間がそれを語ってもなあと白けてしまうものがあるのだと思います。
 そういえば、以前にプロジェクトの進行について素晴らしく語った人が最後に「…という風にあなたにしてもらいたい。その下で自分が働きたい」と言った時の空気がそれに近かったように思います。