アニメたまこまーけっとが面白いです

 京都アニメーションによるテレビアニメ「たまこまーけっと」が面白いです。
「けいおん!」のスタッフが手がけたということで、好きなポイントも似ていると感じました。
 今回改めて良いなあと思ったのが、あんまり知らない人同士だったのが少しずつ仲良くなっていく…友情がテーマであり、描写の醍醐味も友情の描写という点でした。
多くの物語では友情をテーマとして重んじつつも、事件的なエピソードを乗り越えたご褒美だったり、次のエピソードを膨らます伏線として扱われたり「友情がテーマで、描写の醍醐味は事件部分」という事が多い中、たまこまーけっとは事件的なエピソードよりも、仲良くなっていく気持と行動の変化の描写を重んじていると思いました。
 この演出は、人生には劇的な事件が無くても楽しくやっていけるよみたいな優しさと、劇的な何かがあれば人生が楽しくなるという甘えをぶった切る厳しさがあり深いなあと思いました。
 厳しさで言うと、他人との交友関係に一線を引いている人にとっては、登場人物達がどんどん心の距離を詰めて行く描写は違和感だったり嫌悪感になるように作られているなあと思いました。
 そういう意味でこの作品のどこで違和感を覚えたかは、人間関係の境界線を測るのに良いかなあと思いました。