獅子搏兎

 獅子搏兎というと「ライオンはウサギをつかまえるにも全力を出す」みたいに訳され「やさしいことにも油断せず、全力を挙げて努力すること」という、自分が獅子で相手が兎と相手を見くびり油断した物言いに聞こえることから、言った人間の負けフラグになるようで好きな言葉ではなかったです。
(兎と思っていたが、その実、獅子の類いであったか…なんて言葉を残して負ければ非常にドラマチックな演出になりますし。)
 それが最近はちょっと違う風に聞こえて非常に好きな言葉になっています。
ぼくなりの意訳をすると「ライオンにとってウサギは全力を出せばつかまえられる獲物である」となり「全力を挙げて努力すれば達成出来ることは、油断せず全力を挙げる」という風になります。
 そして本当にヤバイ負けフラグは、より大きな獲物を狩るために全力さえ出せばつかまえられる獲物をスルーしろみたいな言葉だと感じています。
ぼくには、全力を出せば狩れる兎を蔑ろにした獅子が、兎よりも巨大な象を狩ることは絶対に出来ないと思ってしまいます。