薄っぺらいプライド

 ローズガンズデイズである革命家が、敗戦後職に就けずにいる元兵隊の男達に「分厚い給料袋をカカァに持って帰ってやれるようにしてやる」(うろ覚え)みたいな言い回しをしていて凄く好きでした。
狩猟生活をしていた時代から男性は自分が外で得たものを持ち帰ることで女性の尊敬が得られることが何よりも活力になっており、この言葉はそれをストレートに表現しているなあと思いました。
 そんな風に思うと、ぼくの父親世代で流行っていた「給料は全部奥さんに渡す」というやり方も、本能的な欲求を満たす行動の一つだったのかもしれません。
 もちろん現代ではそんな考えは、男性にとっては暑苦しくて愚直過ぎで、女性にとっては恩着せがましい(この辺りの女性心理描写も描かれていてそれは後日改めて記事にしたいです)とは思いますが、なんか満たされないものがあるなあ思った時に思い出すとはっとさせて貰える考えではあるなと思いました。