青い鳥で思う事

 ぼくの記憶にあった、チルチルとミチルの「青い鳥」の話は、「青い鳥」を捕まえれば豊かで幸せになれると聞いたチルチルとミチルが長い旅を経るも結局捕まえることは出来ず諦めて家に帰ると、実は自分達が「青い鳥」を既に飼っていた…そのことから、「幸せは近くにあっても気づかないもの」という教訓を描いた作品だと思っていました。
 ところが、原作(ベルギーの作家メーテルリンクによる童話劇)では続きがあり、青い鳥は飛び去ってしまいチルチルの
「どなたかあの鳥を見つけた方はどうぞ僕たちに返して下さい。僕たちが幸福に暮らすために、いつかきっとあの鳥が必要になるでしょうから。」
というセリフで終わるのだそうな。
第155回 しあわせの青い鳥より引用
 このオチに対しては非常に前向きな解釈がありそれは上記にも書かれているのですが、ぼくはこのオチのブルーなところが気に入って、
「幸せとは、無いと諦めたら現れてあると信じたら逃げていく」
という解釈が好きです。…うーん、我ながらへそ曲がりですね。