好きなことをやっているか、好きにやっているか

 西尾維新によるライトノベル、零崎人識の人間関係 「戯言遣いとの関係」に出てくるセリフの一つで、作中ではさらっとなされる会話の中に出て来た、下記の表現がわかりやすいなあと思いました。
 「好きなことをやっているっていうのは、この場合—好きにやっているわけじゃねえって意味だ(中略)根底に確かな意図はあるってことなんだよ」
 以前に知り合いから「好きなこととか決めると好きに出来なくなるからイヤだ」というような意味の言葉を聞いて、イマイチ意味が分からなかったのですが、上記の例えと合わせると、ああなるほどなあと思いました。
 ちなみに二つを切り分けて考えるのは重要で、何か不満があるときに「好きなこと、やりたいことに取り組めないでいる」事か、「好きな風に、自分がやりたい方法で物事に取り組めないでいる」事かどちらがポイントかを意識すると気持の整理はとてもしやすいと思います。
 で「自分の好きなやり方でやらせてくれないから、そのことに取り組めないでいる」みたいな発想の人が、実は「自分の好きなやり方で出来ないことに不満がある」って気づくと、起業とか独立するケースが多いんだろうなあと思います。