HUNTER×HUNTERで思うこと

 ジャンプで連載中のコミックHUNTER×HUNTERは、休載やラフ画のような絵でストーリーを進行させるというこれまでの漫画ではタブーとされていたことをしながらも、読者からは高い支持を受けている作品です。
 ぼくはこの作品に対して全体として否定的な印象を持っていて、そのスタンスで書いていきたいと思います。
(ファンの方も沢山いるので先にスタンスを明確にしておきます)
 否定的な理由は、休載によってテンポが悪くなる、ラフ画のような絵の表現意図が分からず混乱するというところです。…ベタな理由です。
 休載のテンポに関しては、ある程度まとめて発表するなどのサポートにより最近は随分解決してきたように思います。
 ただラフ画のような絵で発売することを「ネームを掲載」という表現をするというのはどうかなと思います。
確かに時間切れでやむなくそうなっている部分もありますが、ネームっぽい絵のおかげでスピード感が出たり想像力がかき立てられて良い演出になっている部分もあるので、未完成と観るのではなくむしろ締め切りに間に合わせた完成品として評価した方が良いように思います。
…そう考えるとあの完成度は混乱するという評価になってしまいます。
 そこをさっ引いても読むレベルだなとは思うのですが、面白かったであろう作品の良さが損なわれているもったいなさを強く感じてしまいます。