ドナー登録した理由

 骨髄バンクのドナーに登録した理由を聞かれたり、登録自体を不思議に思う人が意外と多かったので、改めて理由を思い出してみました。
 もちろんいろいろな理由はあるのですが、やってみたいと感じて登録方法を調べて登録に至るまでを支えたのはドラマや映画にもなった「1リットルの涙」の木藤亜也さんのお母さん潮香さんの手記「いのちのハードル」でした。
 本が手元に無いのでうろ覚えなのですが、手記の中で難病と戦う亜也さんが「人の役に立ちたいのに自分は何も出来ない」と語っているのを見て、どうしても彼女が人の役に立ったという事実を作りたいと思いました。
もちろん、ぼくが行動をするまでもなく彼女は手記や生き方により多くの人に多大な貢献をしていたのですが、自分が次につなげないと何か大切なものが無くなってしまうような気がしました…というか厳密には今もそういう気がしています。
 またいろいろな人の役に立つ行動の中でドナー登録という方法を選んだのは、「いのちのハードル」で表現されている医療というものが自分の身を投じられるくらいに尊いものであると感じられたからだと思います。