進撃の巨人（1） (少年マガジンKC) 進撃の巨人（1） (少年マガジ…の他のレビューをみる» 評価： 諫山 創 講談社 ￥ 440 (2010-03-17)

　『別冊少年マガジン』にて2009年10月号から連載中の「進撃の巨人」が面白いです。
いろいろな方の面白いという意見を以前から聴いていて元々興味を持った状態で、池袋西武のリブロに行ったところ、平積みポップ付き、1話分が掲載された小冊子まで置かれて、さらに立ち読み用のテスターまであるという、本屋の執念を感じて思わず購入しました。
…今時の人気タイトルはみんなこれくらいプッシュされるのでしょうか？それともこの作品が特別なのかな？
　2巻まとめて購入して今は両方読み終えているのですが、1巻終了時が次巻予告も含めて一番面白かったと思います。
巨人の不気味さも引き立ち、誰が生き残るか読めないサバイバルストーリーに、出口が想像も出来ない絶望的な演出の数々はページをめくらずにはいられない迫力がありました。
　また、新たな挑戦を小馬鹿にしながら既得権益にしがみつきつつも、内心は見て見ぬふりをしている危機に対する漠然とした怖さみたいなものを抱えて生きる人間の描写は秀逸で、現代の若者が抱えている…ような気がする…何かを描いているように感じました。
　そう考えると、最初の超大型巨人の登場は、最も起こって欲しくないけれど、早く済ましてしまいたいという意味も含めて密かに起こって欲しいと思っていることだったように感じました。