摩擦係数ゼロな人間関係

 ハイスクール・フリートの戦場で活躍する萌え少女描写を観ていると、「摩擦係数ゼロな人間関係」がキーワードだなあと感じます。(とても好きな分析なんですが、批判ともとれるのでコメント元はあえて伏せておきます。)

 チームプレイって、命令する人間と従う人間とでは承認に大きな違いがあるとか、美味しいポジションと冷や飯を食わされるところがかならずあって、それをめぐって人間同士の摩擦が発生しますが、ハイスクール・フリートではそういうことにこだわらない出来た人間の象徴として、(シャレが効いたファンタジーな存在であることが一目で分かる)萌え少女を使っているように思います。
 …不満を言われても無視するのを天然ぼけ、不満はあるけど従うのをツンデレとか可愛いからアリみたいに押し切れるのは、ギャグファンタジーでアニメのあのビジュアルだから許されるようになった、新しいお作法かなと。

 それに対して薄っぺらいとか共感出来ないという意見もすごいよく分かるのですが、そこをファンタジーと割り切ることで軍艦をみんなで操舵する姿や、海戦の細かな描写、プロスポーツの試合を観戦するように戦術のゲーム展開を楽しむのに集中できる魅力は大きいと感じます。

TVアニメ「ハイスクール・フリート」公式サイト