評価:
![]() 石田 スイ 集英社 ¥ 7,217 (2014-08-20)
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サブカル作品は基本的に若々しく新しくとがっていることが重要なポイントであると思います(この場合のとがっているは、例えばこれまで戦場みたいなドラマチックな環境が舞台が定番だったのが、女子高生の部室みたいなゆるふわな環境が舞台になるみたいなものです)。
その関係で数年前に完結した作品は、今の時代にすっかわりあわなくなっていると感じることが多いです。
例えば繁栄する人間の傲慢さを批判するようなテーマは、高齢化や若者の就職難が続くこの時代には、何か今更の説教と感じてしまいます。
当然社会の出来事がそれまで最先端を行っていた作品が古くさいものにしてしまう等ということも沢山あって、もはやぼくの宿敵と定めた(涙)デング熱の報道や行政の体制をみると、社会に紛れる異物的な存在、例えば東京喰種の喰種とかに対する社会のリアクション、なんだかんだ言って共生を受けて入れている社会への違和感が強くなってしまいました。
…って、補足として東京喰種は、民族紛争などが多発する地域などの社会を喰種を持ち込むことで描いているような気がするので、直接古いとはならないのですが、そういう比喩でさえ「日本ではあり得ない」と思うくらいに、潔癖さが際だってしまったと思います。
って今後展開が決まっていたり噂されるいくつかのタイトルが思いっきりそれにかかっているので、それらがどう対応するかあるいみ興味ぶかいです。
…寄生獣とか、ナウシカ2とかね。