弱肉強食の誘惑

 「弱肉強食」って自然の法則みたいですが、今時の生物学だと肉食獣が決して強者とは言えず、自然の法則は「共存共栄」「適者生存」であり、「弱肉強食」とはむしろ人間社会ならではな法則だと思われます。
 そしてその法則にどっぷり浸かっている人にとって、弱っている他者は食べなくてはならない存在に見え、親しい相手の弱り目にも「なんで弱くなってしまったのだ」と嘆きつつ美味しく召し上がる(経済的に)のだそうな。…ってこれ何かの映画の話をネットとかで聞きかじった話な気がしてきた。
 そういう考えというのは極端であるし、上記の通り共存共栄にも適者生存にもそぐわないし、また人間社会のモラルとも折り合いが悪く、マイナス要素が多いのですが、油断していたり危機感がなかったり暢気な人をみると、つい言い訳に使いたいという誘惑にかられる時があるなあと思いました。