辻 秀一
ワニブックス ¥ 1,028 (2012-03-25)
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個人対組織や、組織対プロジェクトチームなどと、人間関係が広くなってくると、プロジェクト全体に確保されている余裕を、誰がどんな風に消費するのか?というのが重要になってくると思います。
例えば制作をするプロジェクト全体にとっての締切が12日、登場する人物がプロジェクトチーム → 組織 → 個人で、全ての工程を最速にこなすとそれぞれが1日ずつ合計3日かかると仮定します。
この時点ではプロジェクト全体に9日間の余裕があり、…山分けするとそれぞれが3日も余裕があり勝ったなとなります。
しかし、このプロジェクトの開始日が2014年10月1日で締切が12日でチーム全員が週末は休むと決めていたら、4日(土)5日(日)11日(土)12日(日)の4日は使えないということになります。…全体で余裕は5日となります。
当然の確認としてプロジェクトチームは1日前に、組織もさらにその一日前には見ておきたいとなり、個人も予備日を1日持ちたいとなると余裕は残り2日となります。
…全員が業務時間を守ると残りの余裕は16時間となります。
この時間がいわゆる本当の余裕であり、山分けにして全員の余裕を作るのか、+αの提案に使うのか、発生したミス(作業ミスや指示ミス)の穴埋めに使うのか…等々、時間を何処に投資するかによって結果に大きな差が出る事があると思います。
この辺りを本気で考え出すと、余裕という言葉を「のんびりする」とか「気まぐれに出来る」みたいには思えなくなります。