魔法使いの夜プレイしました

 TYPE-MOONによる伝奇ビジュアルノベルゲーム魔法使いの夜をプレイしました。
 2012年4月に発売されてずっと気にはなりつつも、後回しにしていたのですが今秋にFate/stay nightが放映されるとのことで、ぼくの中のTYPE-MOON熱が高まり、プレイしてみました。
 プレイして一番驚いたのは、ビジュアル部分の素晴らしさでした。
 ビジュアルの上に表示される文字を読み進めるという「かまいたちの夜」スタイルなのですが、ビジュアル部分が一枚絵としても上手でクオリティが高いことに加えてとにかくよく動きます。
そしてストーリー、テーマ、音楽、効果音まで全て、動きまくるビジュアルにマッチしたもので、新しいジャンルとして素晴らしいまとまりがあったと思います。
 オフィシャルサイトなどではオシャレで知的な印象が強調されていますが、Fateの士郎より根性論にあふれ、力押しのバトルが見所の熱血な作品だったと思います。
特に蒼崎 青子のモーターみたいな魔術回路の描写が好きです(笑
 物語のボリュームはたぶん、Fate/stay nightの1ルートくらいかな?という印象ですがクリアまでなんやかんやで20時間以上かかったので、物足りないということはありませんでした。
 ビジュアルノベルゲームというジャンルに関してですが、魔法使いの夜くらい動くと競合はフルアニメーションですが、魔法が存在するというフィクションの世界に説得力をつけてくれる圧倒的な量の文章を読ませることを思うと、アニメよりも高い表現力があると感じました。
 声優によるボイスは無く、これは今時のビジュアルノベルゲームとしては意見が分かれますが、まあその分音楽と効果音が大音量で楽しめたので良しとします。
…ボイス入りが出たら買っちゃうんだろうけど。
 という具合に非常に満足しましたが、魔法使いの夜を通して物を創る人間として改めて学んだのは、インターフェースであったりシステム的な制御よりも、格好良い絵やインパクトある音楽みたいなコンテンツそのものの良さに創作のウェイトを置くのがやはり重要だなと思いました。