1995年に発売された「EVE burst error」を源流とするアドベンチャーゲーム、「EVE rebirth terror」、「EVE ghost enemies」のSwitch版をプレイ、とても面白かったです。
「EVE rebirth terror」、「EVE ghost enemies」共に、初代「EVE burst error」を強く意識した作品で、「EVE burst error」のゲームデザイン含むシナリオ担当をされた故・菅野ひろゆき氏(当時は剣乃ゆきひろ)の大ファンであるぼくとしてはとても嬉しかったです。
EVE rebirth terror
「rebirth terror」はあえて多くの気がかりを残し終わった「burst error」の後日譚を、とても面白く丁寧に描いています。
昔からの「burst error」ファンはそれだけでも感動的ですが、「burst error」では描写が少なく唐突だったクローン技術についてより深く丁寧に描かれたことで「burst error」の魅力も深めたと感じています。
「天城小次郎」と「法条まりな」をシリーズ物の主人公として今後も活躍出来るよう整えてくれたのも嬉しいです。
今作は故・菅野ひろゆき氏の作風の継承を感じると同時に、作中のクローン技術や人格の再現などの描写に触れる内に、まるで菅野氏のクローンが創作しているのではと錯覚するユーモアある演出と感じてしまいました。
EVE rebirth terror (イヴ リバーステラー) ダウンロード版
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EVE ghost enemies
「burst error」と故・菅野ひろゆき氏の作風の継承に加え、「burst error」以外のEVEシリーズ作や、菅野氏の別作品を思わせるインスパイに溢れていました。
特に「DESIRE 背徳の螺旋」とは明らかな繋がりがあり、また「天城小次郎」と「レイス」は、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」の「有馬たくや」と「セーレス」の関係を連想しました。
また、今作の大きなテーマは母性で、素晴らしく強い母親達が大いに活躍してくれます。
中でも、「イヴァンカ・レストレイジ」は色気、迫力、そして母性に満ちていて、最高に格好良かったです。
個人的には、「法条まりな」にイヴァンカのようなキャラクター描写を期待しているのですが(「burst error」の頃はあんな感じだったような)最近はギャグ寄りになった印象です。
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今作ではクローン技術に加え、高度な人工知能も登場しており、「rebirth terror」に続き菅野ひろゆき節が再現されていることから、いよいよ菅野シナリオ生成AIが出来たのであろうか?などと錯覚しましたが、もちろんそれは、現シナリオ担当であるさかき傘さんの素晴らしい執筆のお陰です。
…下記では、その執筆の壮絶さを垣間見ることができます。
EVEシリーズについて
様々なタイトルが発売されているEVEシリーズの関連性や時系列については下記がとても解りやすいです。
【最新作まで!】EVEシリーズの時系列は?わかりやすく解説!《ネタバレ・考察含む》
個人的には、「EVE burst error(出来たらPC98版)」→「EVE rebirth terror」→「EVE ghost enemies」がお勧めです。
シリーズ全体では、ぼくはやはり「EVE burst error」が一番好きで、改めて「EVE rebirth terror R」を購入しプレイしたところ、好きな理由が色気と人間味触れるヒロイン達と「天城小次郎」の恋愛描写が濃い点と感じました。
ただ、いくつかの感想記事で「EVE rebirth terror」「EVE ghost enemies」の恋愛描写が少ないのが良いという意見があって、それも今どきのアレンジだったのかなと感じました。
EVE burst error R (イヴ バーストエラー アール) ダウンロード版