ドラゴンクエスト3HD-2Dとロマンシング サガ2 リベンジオブザセブンをクリアしました

 スクウェア・エニックスによるリメイクRPGである、ドラゴンクエスト3HD-2Dとロマンシング サガ2 リベンジオブザセブンを連続してプレイ。一応どちらもクリアしました。

『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』アナウンスメントトレーラー

『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』ティザームービー

ドラゴンクエスト3HD-2Dとロマンシング サガ2 リベンジオブザセブンをクリアしました

2タイトルを連続プレイ

 当初は「ドラクエ3HD-2D」を一度さくっとクリアし、やり込んだり二周目に挑戦する予定でした。
 難易度の高い「いばらの道だぜ」でゾーマ戦&クリアまでは非常に面白く、隠しボス「しんりゅう」初戦までは楽しみましたが、「しんりゅう」の討伐ターン数への挑戦、それ以降の「試練の神殿」を「楽ちんプレイ」で隠しボス討伐まで含めて様子見するも、難易度の高さから一度離れることに。

 そんなタイミングで、主にネットの口コミで「ロマサガ2 R7」の好評を聞き、気分転換も兼ねてプレイしたところ、当初は難易度「ノーマル」でクリア。非常に満足し「強くてニューゲーム」を経由し、難易度「オリジナル」で二周目、難易度「ベリーハード」で三周目、難易度「ロマンシング」で四周目をクリア…隠しボスとの対決を控えるという、継続中のはまりっぷりです。

比較したくなる両タイトル

 両タイトル共に、子どもの頃に大いにはまった思い入れのあるもので、それが現在どうリメイクされたかはどうしても比較したくなります。

ゲーム難易度表現の違い

 遭遇する敵を倒せば自分が強く成長するRPGでは、進行による敵キャラ強化より成長が勝ると、敵の絵面や数字だけ動き、体験としては代わり映えしなくなってしまうので、その対策として高難易度化があります。
 ゲームの大半の時間を占める戦闘で、敵キャラの強さや個性が堪能出来、そんな敵の技や個性を知った上で対策して倒したという満足が得られるのは大きいです。

 そんな高難易度化の手法として、ドラクエ3HD-2Dは、敵キャラが強化に加えて、倒した際の経験値やお金などが少なく成長速度が落ちるという縛りがあります。
 また、クリア後のダンジョンでは、ランダムエンカウントし「にげる」が可能な所謂ザコ敵が、やたらと強いのに、経験値もお金も少なく戦うメリットがないという、状況になります。

 ロマサガ2R7は強化された敵の技術点が非常に高く戦うメリットが大きく、その分、「ベリーハード」や「ロマンシング」の敵の強化は思い切ったもので、最大まで成長させても一瞬で全滅させられることに加えて、シンボルエンカウントながら戦闘の回避はある程度難しいです。

やりこみ要素の違い

 物語上のラスボスを倒した後も、キャラクターをさらに成長させたりアイテムなどの収集をするのはとても楽しく、物語攻略以上の時間を使うそれらをやりこみ要素と呼んだりします。
 そこまでの成長に意味を与える挑戦として、追加ボスや追加ダンジョンなどの演出が肝になります。

 ドラクエ3HD-2Dの場合、物語上のラスボス打倒後「謎の洞窟」から「しんりゅう」戦、さらに「試練の神殿」になります。
レベルアップは「はぐれメタル」狩りでキャラクターを成長させ、「試練の神殿」最後のボス戦のターン数に挑戦がメインになりそうです。
 「謎の洞窟」はオルテガの蘇生など、ストーリーに影響がありますが、「試練の神殿」はやりこみチェックポイントという印象でした。

 ロマサガ2R7の場合、物語上のラスボス打倒後「恐妃の都」から「ドレッドクィーン」戦、そのクリアデータを利用して強くてニューゲームを経ての最初からの周回プレイとなります。
 レベルアップに加え、装備や陣形集めのために周回してキャラクターを成長させ、「ドレッドクィーン」戦への挑戦がメインになりそうです。
 ロマサガ2はプレイヤーの選択でストーリーに変化の起こるので、周回プレイも楽しみやすいです。

ビジュアル面の違い

 ドラクエ3HD-2Dはドット絵による表現を重視しており、初期の鳥山明先生デザインからも脱して生島直樹先生に継承しています。
ただ、キャラクター達は戦闘シーンも後姿のみで、メインとなる敵キャラクターは鳥山明先生ベースだったかなと感じました。
…ボストロールやバラモスの顔などは妙に人間くさくなっている気がしたけれど。

 ロマサガ2R7は3DCGながら絵柄はイラストレーターの止め絵やセルアニメ風の印象が強く、あんべよしろうさんによるリメイクの素晴らしさもあり小林智美先生のデザイン再現されていました。
 小林先生の画は学生の頃から大好きで、SFC版の頃はドット画のキャラクター達を脳内でイラストに差し替えて楽しんでいましたが、今回イメージ通りのビジュアルのキャラ達が3DCGでダイナミックに動く様子にとても感動しました。

 既に古い感覚ですがぼくにとって2Dドット絵とは、アナログのイラストをコンピューター(ゲーム機)の表現力の限界によって省略されたもので、ハードの進化と共に2Dゲームというとイラストレーターによる止め絵やセルアニメ風の画が多用されたものを期待しています。
 2Dを強調したドラクエ3HD-2Dはピクセルリマスターという言い回しの方がピンと来るCG感が強いもので、3DCGのロマサガ2R7の方は、かつて2Dゲームに求めたものが再現されているようで、とても興味深かったです。

『ロマンシング 佐賀』 小林智美氏 直筆の有田焼 制作風景

どちらも個性溢れている

 ぼくは、上記で比較した3点に関してロマサガ2R7の方が好みですが、個人によって変わるかなとも思います。
どちらも個性がはっきり出されており、方向性がFCやSFCの初期版…ぼくの子どもの頃にはまった部分が色濃くなっておりいるかなと思いました。