ファミマ「フォアグラ弁当」中止って炎上マーケティングじゃないかなあ

 ファミリーマートはハンバーグの上にファグラを乗せたフォアグラ弁当を、「ファグラの生産方法に不快感を覚えるという」抗議を受けて、販売中止にしたそうな。
 ぼくは肉食を好むし珍味であるところのフォアグラも好き(滅多に食べられない)で、雀を焼いて食べる地域で育った身には「動物愛護?それ美味しいの?」って感じですが、それでもファミリーマートがある人達が傷つく地雷を踏んだという印象があります。
 フォアグラは米カリフォルニア州では動物愛護的な観点から2012年以降販売・生産が中止されているという、鯨と同様にかなりトラブルメーカーな食材だったりします。
そんなフォアグラ料理を多くの人の目につく方法で宣伝をするともめる可能性があるのは、料理と広告のプロは当然知っていたと思います。
 その通りにもめ事がおこり迅速に対応した結果、あるメディアによると消費者の意見として「ファグラ弁当の販売中止は必要なしが62.7%」という数字を発表しており、ネット上の意見もどこかファミリーマートを気の毒に言うものが多いように感じます。
 結果を一歩引いて見ると、ファミリーマートもギリギリ被害者という印象で多くのメディアに紹介されたし、動物愛護団体の活動も知られることになったし、日本人の野次馬根性を加味するとフォアグラという食材への興味も高まっただろうなあと思い、これは炎上マーケティングとかステルスマーケティングってやつなんじゃないかなあなどと想像を膨らませています。
 …ちなみにこれはフォアグラ生産者や動物愛護への意識が乏しい日本ならではの流れで、本場のフランスで同じようなことが起こったら大闘争に発展すると思います。