アニメ 猫物語(白)つばさタイガー を観ました(ネタバレありかも)

 西尾維新によるライトノベル原作のアニメシリーズ「<物語>シリーズセカンドシーズン」の、猫物語(白)を全部観ました。
原作からのファンとしては大満足の出来でしたが、一つ原作を知らないと分かりづらいのかもとお節介な気分が出て来たので少しだけ、補足…って本当お節介だな(笑
 気になったのは最終話で、一気に語られた「苛虎」が産まれた理由。
羽川翼の嫉妬によって産まれたというのはアニメでも充分に描かれていたのですが、嫉妬の許容範囲を一気にオーバーした理由は、原作の方がより分かりやすかったです。
 羽川の両親は彼女だけをのけ者にしているのではなく、父親と母親も不仲で家族全員が等しくバラバラな家庭でした。だから調理道具が全て人数分あるわけです。そんな両親の仲が戻り、普段はそれぞれが各自で作って勝手に食べていた朝食を、羽川だけをのけ者にするように二人で食べたであろう形跡を見つけて激しく嫉妬して「苛虎」を産みました。
全員がバラバラなのは耐えられても、自分だけがのけ者は耐えられないという、なんかこっぱずかしい言い分が、アニメだと省略されていました。
 ちなみに、化物語のつばさキャットで、阿良々木暦がブラック羽川が出現した理由に「たかが数か月の恋愛のことで」と言って、彼女の逆鱗に触れたことがありましたが、今回も同じようについ「たかが…」と言ってしまいそうな、でも本人には耐えられない気持が描かれていてなんか深いなあと思いました。
 とまあ、気になるところはありましたが、全体としてとても面白かったです。
最後に阿良々木暦に告白してふられて泣いてしまうシーンは、傷物語、猫物語、化物語からずっと持ち越していたシーンだけにぐっと来る物がありました。