制作時間と制作費の兼ね合い

 本来、制作費とは制作物の価値と競合他社の価格によって決定していると思いますが、制作を生業にする場合の制作費とは、制作にかかる時間とコストとリスクによって決定されていると思います。
 その結果、競合同士が結束して時間とコストとリスクの高い制作物の価値が高くなる仕組みを作ることがあります。
…まあ、そこまで意図的ではなくても、時間とコストとリスクの高いものが必要になる状況にアンテナを張っていると思います。
 制作を依頼する側も制作物の価値の算出が難しい場合は、時間とコストとリスクの高い方が良いだろうと期待してしまうという心理もあります。
 そういう思惑がある状況だと制作の「簡易化」とか「効率化」が、制作費の低下や競合他社からの「粗悪なものである」と横取りされるきっかけになったりします。