マイノリティ憑依

 佐々木俊尚さんが作った「マイノリティ憑依」なるものに関心があります。
 「マイノリティ憑依」とは、「少数派である被害者に成り代わって部外者が意見を主張する(主に加害者を責める)」状況だそうな。
ぼくはそれを「勝ち馬に乗る」とか「人のふんどしで相撲を取る」ような単純なものであると考えていますが、なんかもっと奥が深いもののようです。
 現実社会では少数派というのはか弱い存在で、その人に成り代わるというのは不利な立場のようですが、議論の上では少数派の意見も大切にしなくてはいけないという風潮(良識?)から非常に有利な立場です。
 そして、少数派のことなど実際には何の興味もなく、議論の上での強い立場だけを利用する人は、すごい厄介で、その厄介さ加減をまとめたのが佐々木俊尚さんの著書「当事者の時代」なのだと思います(未読ですがw)
 ぼくが興味を感じるのは、マイノリティ憑依をして議論に勝ちたい人、反対にそういう人にマイノリティ憑依などというラベリングをして議論に勝とうとする人は、議論の勝利によって何を得ているのか?そういう人にとって議論とはそもそも何なのか?です。