偽整理整頓好き

 整理整頓好きと言うととても良い趣味のようですが、ぼくも含めて一部の整理整頓好きは散らかっているのが嫌い、散らかっている状態への耐性が少ないだけでやっていると感じます。
 そういうタイプは整理整頓した状態でこそ出来る大きな目標に挑むのではなく楽しむという感覚でもなく、目的であり脅迫的となったものです。
そんなぼくの考える本当の整理整頓とは、散らかっている状態と向き合い続けて、その散らかった状態から機能的な状態を作るために何度も散らかっているものを並べ直して使いやすさを考え続ける行為だと思います。
 整理整頓のコツは捨てることであると主張する人も多いですが、試行錯誤の上の捨てるのではなく散らかっているのがイヤで捨てるというのは、安易な逃避であり整理整頓ではないと思います。
 などというのは、デザインの作業にも当てはまり、とっちらかった情報を綺麗に格好良く見せるためだけに、むやみに切り捨てまくると、面白味のないものになるので、活用できる宝の山かもしれないという目線を一度持ちたいです。
 あ、ちなみにこれは放っておくとなんでも物を捨ててしまう方の人間が持つべき教訓であり、捨てられない人はあんま参考にしないでくださいませ。