正論や正しさの使い道

 正論とか正しさを何故重んじるのかと考えると、議論や口論になったときに相手を論破する武器になるからだと思います。
そして武器であるからにはそれを振るう覚悟と技術が無い限り、機能しないです。
 例えばピストルは引き金を引くだけで使え物理的には子供や女性でも使える武器ですが引き金を引くという覚悟と的に当てる技術が無いと使えません。
人を撃つ覚悟の無い人間(人としてはまともですが)が、ピストルに向かって目の前にいる敵を撃ってといくら叫んでもピストルには何も出来ません。まあ当たり前のことです。
 しかし、これが正しさや正論となると手元あるだけで、いざというときそれらが自動的に自分を助けてくれると信じてしまいがちだと思います。
そのために、武器を持っているのに振るうことなく、論破…この場合言い負かすかな?…されて、納得がいかないと拗ねてしまうケースがあるように感じます。
 正論や正しさは武器として相手を論破して初めて機能する道具である、と考えると変に甘えることもなく、必要以上にかき集めてハリネズミみたいに武装してまわりにどん引きされることもなくなるんだろうなと思います。