魔法少女まどかマギカの切なさの一つ(ネタバレあり)

 先日感想を書いた、「魔法少女まどかマギカ」はやたら切なさが煽られる描写が多いのですが、そのうちの一つは、劇中の魔法少女というのが、大人の都合でアイドルにされちゃった女の子とかぶるなあという部分だなと思いました。
以下ネタバレで書きます


 キュゥべえあたりが芸能界のスカウトマンで、夢を叶えるという甘い言葉や、魔法少女の良さを巧みに語り契約を迫って、いざ契約すると、使い捨ての道具にしてしまっているように見えます。
その様子は、アイドルとして契約したはずがいつの間にか風俗に売られていたみたいな、そういうあざとさを感じてしまいます。
 まどかは魔法少女の契約をしていない状態ででその仕組みのおかしさを知っていくのに契約してしまうっぽい(実はギミックで契約しない可能性もまだ否定出来ませんが)のですが、最初から風俗なのを知ってて、そんなことは絶対に受け入れられない性格の女の子が、契約してしまうみたいな切なさがあるかなと思いました。
 一方でそういう、契約に縛られている少女が求められていることも皮肉に描いているように感じ、それがオープニングの泣いているまどかとコミカルで可愛いロゴに象徴されているのかなと思うようになりました。
 突っ込んで考えるとオープニングでギャグっぽく描かれるいろいろな衣装を着せられるまどかは、アイドルを皮肉っているようにも見えますし。
…その辺り深読みできる描写とハイスピードで展開してくストーリーのバランスが素晴らしく、「魔法少女まどかマギカ」は今期一番続きが気になる作品だなと思います。