猫物語(白)が面白かったです

 西尾維新によるライトノベル作品、化物語シリーズ7冊目「猫物語(白)」がとても面白かったです。
 このシリーズぼくは化物語上・下、傷物語を読んだ後本来の流れである偽物語上・下を読まずに、6冊目の猫物語(黒)を読むという変則的な読み方をしました。
後日譚よりも化物語の頃から語られていた羽川とのゴールデンウィークのエピソードに強い興味を持ったからでしたが、猫物語(黒)はどうにもさんざん引っ張った羽川の物語としては物足りない…というよりももっとストレートなメッセージの伏線と感じてしまい感想を書けずにいました。
(猫物語 黒の感想は改めて書きます)
 もしかしたら、読み飛ばした偽物語にその答えがあるのかなと慌てて買いあさって読んだりしたのですが、いっこうにすっきりしなかったのが、今回の猫物語(白)を読んで、やっと納得が出来ました。
(…偽物語 上下の感想も改めて書きますよ)
 阿良々木と羽川の関係の違和感…どうもそれは羽川のせいらしい、でもそうかなあ?もしかしたら恋の話は触れずにやり過ごすのかもと少なからずがっかりしていた部分を鋭く描いていました。
後書きでは、猫物語の黒と白は特に対にはなってないとの事でしたが、個人的にはやっと化物語に一つの区切りがついたとすら感じました。

 と言いつつ、この物語の中には次回作以降への伏線だらけで、後書き曰くセカンドシーズンの第一作とのことなのでこれからも目が離せません。