アニメ刀語 炎刀・銃 面白かったです(ネタバレあります)

 西尾維新によるライトノベル原作のアニメ「刀語」の最終回とても面白かったです。
 伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」が何を目論んで、12本の「変体刀」を作ったのかが描かれており、改めて刀語は四季崎記紀とその子孫による歴史改ざんの野望と、それに抗おうとした飛騨 鷹比等とその娘の物語であったのだなと分かります。
 また、結果的に誰もその野望や夢が叶わないで終わるという、どうにも暗くて爽快感のない結論ですが、キャラクター達が潔く満足して受け入れることから、結果至上主義に対してもの申しているようで面白かったです。
 個人的には大きな謎も好きだったのですが、冒頭のとがめの言葉非常に印象的でした。
相手を好きになる自分の気持ちも一歩引いたところから観察する思考があり、その思考こそを自分と公言してしまう心境はなんだか分かるなあと思いました。
 最終的に一歩引いた思考ではなく七花に惚れているという気持ちこそが自分であると認めてのとがめの死は、夢半ばで散ることを受け入れられる数少ない結論の一つだなと思いました。
 本当に素晴らしい作品でした。