文化系トークラジオLifeの平凡コンプレックス~美大で個性を考えるを聴いて

  2009年11月1日(日)に武蔵野美術大学芸術祭で開催されたLife関連イベント「平凡コンプレックス~美大で個性を考える」を聴いて色々思うところが有りました。
 このタイトルをぱっと見ると、「注目されて評価を受けたいのに沢山の人の中に埋もれてしまい気付いてもらえないのだけどどうしよう?」みたいなニュアンスなのかなあと思ったのですが、そこはLife、広い意味を想定して語ってました。
 平凡という言葉にぼくが持ち込みがちな意味を語らせてもらうなら、デザインの学校に通っていた事もあり学生の頃は(平凡でない)非凡な部分が無いとお金を稼げない・仕事に就けないと思ってました。例えばデザイン能力が非凡だからデザイナになれると思っていたわけです。
…手に職を付けたら食いっぱぐれないって言葉を脅迫的に意訳していたんだなあと今は思いますが、当時はいっぱいいっぱいでした。
 そのため平凡という言葉を、人より優れたポイントが無い→働けない→生きていけない、みたいな印象で見ていて、平凡コンプレックスをごまかす手段は、お金を稼ぐことだったように思います。
 ちなみに平凡という言葉は相対的なので「人より劣っていない」という好意的な意味で謙虚に使う人もいたりと、人によって意味が変わる言葉なので、他の人の「平凡」にどういう意味を持ち込んでいるかはとても興味深いです。
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