ローズガンズデイズ season3も面白かったです

同人サークル 07th Expansionによる同人ゲーム「ROSE GUNS DAYS Season3」がとても面白かったです。
史実とは異なる終戦を迎え日本という国が滅び日本人という民族も失われつつある2013年から、戦後復興の激動期である1949年の暗黒街を振り返った任侠物語です。
season2の中盤から主人公になった若者4人組「ワンダリングドッグ」のエピソードがあまり好きでなかったので、前半はちょっと退屈に感じていましたが、中盤から再び主人公がローズに戻るあたりから物語が一気に盛り上がり、全体としては非常に面白い物語でした。
…ぼくの好みは、物語だったり歴史だったりがスピーディに変わり続ける展開と、それが出来るキャラクターなんだと思います。
そういう意味でローズ・灰原、敬礼寺 宗平、李 梅九、バトラー大尉辺りが時代と物語をどんどん動かす辺りが好きです。
今回改めて面白いなあと思ったのが、民族主義や民族愛の描写です。
日本人と日本の文化を守ろうとするローズの行動は、日本が亡国となり日本人が他国文化内の少数派(弱者)であることから起こっており、それを守るために暴力が必要となるという流れは、アメリカのイタリアマフィアを描いたゴッドファーザーだったりとも共通しています。
一方で現実の日本では、どんな人達が少数派でありながら自らの文化を守ろうとしてきて、多数派である日本人がそれをどう感じているのか?…などという事を考えると、かなりこの作品は皮肉とメッセージが込められているなと感じます。
ゲーム性についてですが、自宅でゴロゴロしながらノート(DELL XPS12)でプレイするには、ミニゲームが厳しかったです。ノートでプレイしていた時はミニゲームをスルーする機能を使ったのですが、登場人物に感情移入するにはミニゲームは重要だよなと改めて思いました。
…つーか、ミニゲームをやるためだけに、Androidにまたゲームをインストールしちゃいました(笑
あと、07th Expansion作品定番ですが、今作品にはseason1と2も入っています。
途中から気になっても最新版だけを買えば良いので、興味のある方は是非♪
そんなローズガンズデイズも次がラストシーズンになっており、エンドロール後にはローズを討ち取りプリマヴェーラのマダムとなり後世の語り部をしていたジャンヌが49年の物語に登場します。
いよいよ佳境に入ってきました。既に12月が待ち遠しいです。