映画 悪の法則 観ました(ネタバレあり)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

¥ 1,391

(2014-12-19)

 リドリー・スコット監督、コーマック・マッカーシー脚本による映画映画 悪の法則を観ました。
 マイケル・ファスベンダーが演じる弁護士のカウンセラー(あだ名?)が麻薬ビジネスに手を出して破滅していく様子を描くことで、世の中の不条理ってまじぱねぇすよみたいに観ると名作ぽくなる一方で、キャメロン・ディアス演じるマルキナが馬鹿な男達からお金を巻き上げる話と観るとイマイチな作品になってしまいます。
 イマイチと言ってもマルキナの計画は、ブラッド・ピット演じるウェストリーと共犯で、麻薬カルテルから麻薬輸送車を強奪する予定が、ウェストリーが裏切って輸送車をさらに強奪するも、そのウェストリーの銀行口座(と命)を奪い取るというもので、初めて知った時(観てる途中では気づけませんでした)にはビックリしたしミステリーとしては凄いと思いました。下記ページがすげえ分かりやすいです。
「ウェストリーについて」悪の法則 杉田協士さんの映画レビュー(ネタバレ) – 映画.com
 ただ、上手く立ち回ったにしても組織から狙われなさ過ぎ(カウンセラーの恋人という理由で襲われたローラなどと比較すると特に)だったり、マルキナにとって都合の良い展開が気になりました。
 加えてこの作品はカウンセラー側からの、世の中の理不尽さだったり、軽い気持で手を出した悪事によってトンデモナイことに巻き込まれる怖さがメインになると思うのですが、マルキナ側から観るとその怖さが全然なくなってしまいます。
 さらに作中に繰り返し出てくる悪事の代償や決断が取り返しのつかないものであるという意味深な言葉が騙されただけだったとなってしまいます。
あれらの言葉は「色んな人間の一貫しない思惑のせいで全貌が誰にも見えない」という混沌が前提なってないとなんか違うなあと感じてしまいました。