シコふんじゃった。を観て時代を感じた

 弱小大学相撲部で本木雅弘演じる山本達寄せ集めの学生達が奮闘する姿を描いた映画 シコふんじゃった。を久しぶりに観ました。
第35回ブルーリボン賞作品賞、第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品という由緒正しい作品で、とても面白く当時凄く好きで、久しぶりに観てもとても面白かったのですが、今観るとものすごい時代を感じました。
 まずはキャストの若さなどにも驚きますが、それ以上に作中の主人公達のリア充っぷりにビックリさせられます。
今だったら「対戦相手への配慮を考えろ」って程に主人公達はみんなから応援されるヒーローで、相撲という古典文化を変えられるという不遜さもあり、金銭的にはみんな豊かだしと、たぶん今とは違う価値観や背景がチラチラと見えます。
 現代より過酷な時代を描く事で時代による価値観の違いを表現することが多いですが、今よりも豊かでみんなが前向きだったシコふんじゃった。の時代を観た方が価値観が変わるということを強く感じられるのではと思いました。