宇野 朴人によるライトノベル「七つの魔剣が支配する」を読み始め、最新7巻まで読み、次巻8巻を楽しみに待っています。
ハリーポッターに奈須きのこの魔術設定を混ぜた感じ
魔法が存在するファンタジー世界のキンバリー魔法学校を舞台とした、学園ダーク?ファンタジー作品です。
英国風全寮制の学園生活の描写などはハリーポッターシリーズを連想しますが、登場する魔法使いや学園の倫理観などは、Fateシリーズやロード・エルメロイII世の事件簿や魔法使いの夜などTYPE-MOON作品に一貫される奈須きのこさんによる設定と似ており、両方が好きなぼくはとてもスムーズに世界感に入ることが出来ました。
…七つの魔剣というのも、TYPE-MOONにおける魔法と似ていると感じました。
ハリー・ポッターと賢者の石: Harry Potter and the Philosopher’s Stone ハリー・ポッタ (Harry Potter)
魔法バトルインフレが魅力
主人公オリバーはかなり優秀ですが物語序盤の彼は未熟な新入生で、すぐに彼より強力な上級生の魔法使いたちが大活躍?しはじめます。
序盤に強力な上級生、オフィーリア、サイラス、ゴッドフレイが立て続けに登場するシーンなどはかなりインパクトがありました。
そして、そんな生徒を指導する教師達はさらに強力な魔法使いだったりと次々と猛者が現れる展開が楽しすぎて、主人公であるオリバーや同級生たちの青春物語よりも強力な上級生や教師達のエピソードに興味が行ってしまいます。
オリバー達の修行と初心者バトルエピソードによる成長も面白いのですが、待つのがもどかしいと焦れ始めたところで、驚きの展開がありいきなり激しいインフレ魔法バトルの最前線に注目することが出来る様になります。
このスピード感は少年漫画などのインフレバトル作品が好きなぼくにはたまりません。
学問として魔法を紹介するアイデアが面白いです
魔法をバトルツールとしてだけでなく、リアリティあるものとして論理立てて解説する部分を、魔法学校における授業や、生徒同士の自習の会話として行われるというのは、物語から設定に注意が寄りすぎず、また修学欲も刺激されて面白いです。
天鏡のアルデラミンと比較して
宇野 朴人さんの別作品では、天鏡のアルデラミンが大好きで、
独占インタビュー「ラノベの素」 宇野朴人先生『七つの魔剣が支配する』
では、オリバーとイクタの比較などについても語られており、両作品のファンとしてはとても嬉しかったです。
…つか、ミシェーラってヤトリのポジションだったのか。
個人的には、Fateシリーズの遠坂凛とかルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト(髪型なども特に)の印象でした(笑
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (電撃文庫)
マンガ版もお勧め
ファンタジー作品ということで様々な魔法や剣術やモンスターが登場し、その都度描写が丁寧にされますが、物語展開は非常にスピーディなので、最初はマンガ版からの方が入りやすく、こちらもお勧めです。
…是非ともアニメ化されて欲しいなあ。