真鍋昌平による漫画原作映画「闇金ウシジマくん Part1」を観ました

 先に強調するとあくまでPart1の方で、今公開中のPart2ではないです。
またぼくは、ドラマ版も原作の漫画版も観ておらず…というか、漫画版の絵だったり怖いという噂を聞いて、ちょっと敬遠してたのですがまあ有名だしと思い、映画版を観たところ思いの外面白かったです。
…原作漫画好きに言わせると、この映画版は凄惨さが足りないそうですが。
 まず山田孝之演じる丑嶋馨がめちゃ格好良いです。
冷静さが振り切れた結果、冷酷さや無関心にぶち切れるに繋がっていて、頼りになる部分がそのまま怖い部分になっている辺りが、あのイケメンっぷりと相まって素晴らしいです。
 一方で彼なりに何かしらの筋を通している印象があり、現代のダークヒーローだなあという感じです。
 映画版を観た限りでは、暴力により酷い目にあう人にはそれなりの理由があり、「怖い」とか「気の毒」と感じるより、むしろ勧善懲悪な「スカッとする」印象でした。
とりわけ、商売をやっている人間にとっての困った人間や、町というコミュニティにおける小ずるい人間の描写が非常にリアルです。
 そんな人間の多くが現実では、制裁を受けていない「世の中不公平だ」という不満を解消するように、ウシジマくんがやり過ぎなほどとっちめてくれる(?)ので、やっぱ通すべき筋とか守るべきルールってあるよねえって気分になれます。
…ぶっちゃけ、ウシジマくんみたいな人が居て欲しいと思うシーンも多いです。
 そんな訳で、現在公開中のPart2も楽しみです。