アニメ版ダンジョン飯のライオスが苦手という意見が多いそうな

 2024年1月からオンエア中の、九井諒子による漫画原作のアニメ「ダンジョン飯」の、ライオスが苦手という意見が多いのだそうな。

確かにライオスは変わった人です

 原作で読んだ時はライオスに人付き合いが苦手で空気が読めない部分はあるものの、アニメ版エピソード12話辺りくらいでは、苦手というほどでは無く、ダンジョンサバイバルで活躍できるスペシャリストという印象すらありました。

 ただ、原作でも本編以外の資料集や物語終盤ではライオスの異常さが描写されており、ラスボスとの対決ではその個性が大いに役立つので、上記のライオスが苦手という意見は「鋭いな」と思います。
そして、それらを見越したキャラ作りをされた熊谷健太郎さんを筆頭に、アニメ演出が見事だなとも思います。
…その結果、視聴断念者が多く出たのは残念ですが。

序盤は人間ドラマより冒険譚を楽しむ

 ライオスを気にせず楽しむコツとしては、ライオスに限らず、この時点ではまだ各キャラに苦手さを感じる程の人格に対する関心は無い方が良いです。
むしろ冒険者の戦士ライオスになりきり、実在の生物のようにリアルに描写されるモンスターであったり、しょっちゅう脱線するものの、モンスターをRPGゲームの主人公のように打倒していくパーティ一行の冒険譚に集中した方が楽しいかなと。

 人間性や協調性を意識するのは、ライオスとシュローとの関係が描かれ、協調性溢れるカブルーが活躍し始める辺りからがお勧めです。
序盤での、カブルー達より、ライオス達の方が冒険者として優れている描写などは、ライオスに共感しやすくなるポイントと感じます。
 こういった、物語の進行具合に合わせた情報のコントロールは、以前にも記事にした通り、原作漫画版が見事だと思います。

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ライオスの変人ぷりは笑う方向で

 登場人物達にも物語の進行やライオスの人間性を知ることで様子が大きく変わる描写があり、特にオーク族長の妹のリドの変化がぼくは好きです。
アニメ版でも13話に登場予定の彼女ですが、初期はライオス達の武勇などに一定の評価をしており、むしろ人間社会の常識で立ち回るチルチャックを臆病者と見たりします。
もちろんそれはリドが込み入った事情やチルチャックの真意、そして何よりライオスの異常さを知らないからで、様々なことを知った物語終盤ではライオスを恐れ涙する様子がギャグシーンとして描かれます。

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 一度、苦手意識がついてしまうと難しいかも知れませんが、アニメリタイヤした人は、漫画版を全てがシュールギャグな世界感として読み、ライオスのセリフは頭の中で淡泊な言い回しに調整すると、違う印象で読めリベンジできるかも知れません。

TVアニメ「ダンジョン飯」公式サイト

TVアニメ『ダンジョン飯』PV第1弾

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