以前、SFC版をベースにしたリメイク『ドラゴンクエスト3 HD-2D』のゲーム性について考察しましたが、今回は、最近まで熱中していた『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』(以下、リベサガ)のゲーム性について考えてみます。
…余談ですが、今回ざっくりした下書きからChat GPTによる添削と再構成を行っています。
メチャ楽でした。。。
ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブンのゲーム性を考える
リベサガに対する評価の前提
まず明確にしておくと、私はリベサガを高く評価し、大いに楽しんだ立場からの考察となります。
『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』TGS2024 トレーラー
ドラゴンクエスト3HD-2D一周目でゲーム性を考える | Office NaKao
プレイ状況
初回プレイは難易度ノーマルで、その後「強くてニューゲーム」を活用し、オリジナル→ベリーハード→ロマンシングの順でクリアしました。
周回を重ねることで楽なプレイスタイルになったため、ロマンシングのラスボスと隠しボスを除けば、大きな難しさを感じることはありませんでした。ゲーム中に複雑な謎解きもなく、自由にプレイしていたら何とか進めることができた、という印象です。(難易度ロマンシングの隠しボスは調査して攻略しました)
「こういうので良い」という感覚
リベサガをプレイしている間、特に難しさを感じることなく、バトルやキャラクターの魅力的なシーンを楽しんでいるうちに、自然と物語が進んでいきました。その過程で、「こういうので良い」という感覚が何度もよぎりました。
「これが良い」ではなく「こういうので良い」という表現には、比較のニュアンスや軽んじる響きが含まれるかもしれません。しかし、この感覚は「プレイヤーとしてやりたいことを自然とできる体験」や、「作り手がスムーズに作り上げたように感じる高い完成度」から生じた錯覚であり、今回の場合はむしろ褒め言葉と捉えています。
より強いものに次々と乗り換える
リベサガのゲーム性は、豊富な攻撃手段や自由度の高いメンバー編成を活かし、より強力な戦術へと次々に乗り換えていくことにあります。
時期によって有効な戦術が変化するため、最適なパーティを組み直しながら戦うことが求められ、主人公である皇帝も定期的に変更を強いられる点が特徴的です。
ゲームバランスにおいては、キャラクターやストーリーを楽しめる要素もありますが、戦闘がメインとなっています。
戦闘の基本戦術は、
・先手を取って敵を殲滅する
・スタンなどの状態異常で行動を封じる
・タンクキャラにパリィをさせて攻撃を防ぐ
といった相手の攻撃を制限する戦略が中心で、これらを上手く活用できれば、ストレスなく攻略を進めることができます。
…余談ですが、より強いものに次々と乗り換える戦術を最も実践しているのが七英雄で、彼らを通じて負の側面も丁寧に描いているのが素晴らしいです。
高難易度から見えるゲームの駆け引き
通常プレイではさほど難しくありませんが、難易度ロマンシングになると、攻略の工夫が求められます。
例えば、単純なダメージよりも連携ゲージを溜める攻撃を優先したり、敵の行動を封じるスタンが寄り重要になるなど、戦術的な駆け引きが重要になります。また、隠しボス戦ではさまざまな攻略法を駆使する必要があり、その段階になって初めて「リベサガはこうした駆け引きを楽しむゲームだったのか」と気づくことができました。加えて、鍛錬や収集による成長の楽しさも実感し、感動を覚えました。
ただし、難易度ロマンシングまでプレイするユーザーは限られるため、これがゲームの本質的な要素とは言い切れません。むしろ、やり込みファン向けのボーナス要素と考えるべきでしょう。
【ロマサガ2R】難易度ロマンシングの「ドレッドクィーン」を超安定して勝てる戦術を徹底解説!【冥術あり&サラマンシング】
「ごっこ遊び」としてのゲーム性
では、リベサガのゲーム性の本質とは何か。それは「ごっこ遊びの楽しさ」に尽きるのではないでしょうか。
「ごっこ遊び」とは、キャラクターや物語に感情移入することや、キャラクターを自身の分身と感じることとは異なり、バーチャル世界でキャラクターの姿を手に入れ、その役割を演じる楽しさを指します。
「ごっこ遊び」がゲーム性というと意外に思われるかもしれませんが、コンピューターRPGの原点であるテーブルトークRPGは「大人がごっこ遊びを楽しむための共通ルール」とされています。これは、リベサガにも通じる要素です。
TRPGとは、大人も楽しめる「ごっこ遊び」である – ヤンヤンつけボーの粉は残りがち
ジェラール以降の皇帝の人間性など内面描写を省いた点や、難易度が理不尽に高くないバトルは、論理的な計算を超えて「自分が何か特別なことを成し遂げた」と錯覚させる要素を持っています。同時に、それが錯覚であることも理解しやすいため、自然に「ごっこ遊び」に没入できるのです。
これらの感覚が、「こういうので良い」という印象につながっているのかもしれません。
①やっとこ始めてます(音量小さめ⚠️注意)【#ロマサガ2リベンジオブザセブン 】ネレイド・クィーン担当声優☆野々山恵梨の牛歩プレイ「ロマサガ2リメイク」 …キャラクター担当声優 野々山恵梨さんの実況プレイなどは、最高に贅沢なごっこ遊びプレイではないでしょうか。
まとめ
リベサガは、戦闘を中心に据えたゲームバランスと、強力な戦術へ次々と乗り換えていくシステムが特徴的です。通常プレイではスムーズに進行し、高難易度では戦術的な駆け引きが求められますが、これはやり込み要素に近いといえます。
本作の魅力の本質は、「ごっこ遊び」の楽しさにあります。キャラクターの内面描写を抑え、理不尽な難易度を避けることで、プレイヤーに「特別なことを成し遂げた」と錯覚させる仕組みが整っています。この絶妙なバランスが、「こういうので良い」と感じさせる要因なのでしょう。
高い完成度と快適なプレイ感を持つリベサガは、プレイヤーの「なりきり体験」を自然に楽しめる作品となっています。