|
評価:
![]() 松岡 圭祐 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 540 (2011-02-25)
|
|
|
|
|
松岡圭祐によるライトノベル万能鑑定士Qの事件簿の個別感想ということで…VIII~Xが面白かったです。
VIIIは波照間島役場に対する詐欺行為を、凜田莉子が同級生二人と台湾まで渡って暴くという物語です。相変わらず旅行の描写が楽しくて、同級生が登場することで、かつての天然で劣等生だった莉子のエピソードが沢山出て来たのがほほえましかったです。
詐欺行為がずさんで論理的にいい加減な場合、逆に推理に時間がかかるという論理的思考法の欠点も相まって、もう間に合わないというハラハラドキドキ感がたまりませんでした。
IXは莉子の鑑定眼が認められ日本開催が決まった『モナ・リザ』展のスタッフに選ばれるという物語です。
ルーヴル美術館とモナ・リザについてのうんちくにあふれた物語であると同時に、莉子自身に大きな危機が訪れる物語であり、莉子と小笠原悠斗の関係が深まる物語でもあります。
Xは3年前、まだ万能鑑定士Qをオープンした直後の莉子を描いた物語です。
莉子が開店早々に詐欺にあいデスクに突っ伏しているのを瀬戸内陸にフォローされる描写など、まだ劣等生で天然が抜けない莉子の描写は後の天才的な彼女があるからこそ安心してほほえましく楽しめます。
IIの結末を知っていると色々切なくなる物語ですが、同時に瀬戸内の内面に迫った描写はとても面白かったです。





















代表.中尾治人(ナカオハルヒト)