2013年サブカルベスト3

 2013年を振り返って、気に入ったサブカル作品を勝手にベスト3をあげてみました。…ベスト3内での格付けは特にありません~。
■万能鑑定士Qシリーズ
 松岡圭祐によるライトノベル万能鑑定士Qシリーズ。
 友人からまとめて借りた直後に風邪で寝込み一気に読みました。
とりわけ、万能鑑定士Qの推理劇4巻と、万能鑑定士Qの探偵譚という完結の気配と物語のテンションが上がってきた辺りからどっぷりはまりました。
「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」というキャッチコピーと全体的にコメディタッチのおかげで、詐欺師との頭脳戦を楽しむ事が出来ます。
 一方で、凜田莉子、浅倉絢奈という二人のヒロインに共通する、知識を得ることで人に貢献出来るようになることの嬉しさの描写は、今の風潮に反することなく穏やかにテーマを伝えていて素晴らしいなあと思いました。
■ローズガンズデイズ
 同人サークル 07th Expansionによる同人ゲーム「ROSE GUNS DAYS」。
 1944年に史実とは異なる敗戦を迎え、中国と米国に分割統治された日本の暗黒街を舞台にした任侠物語です。
今時のネットの風潮にガッツリ反する考えの多い反骨精神にあふれ、民族主義などに深く踏み込んだ描写もあり、アニメなどの展開が出来るのか色々心配ですが、ぼく好みのメッセージを描いています。
 Last Seasonが来月に発売されるらしいので、楽しみにしています。
■風立ちぬ
 宮崎駿による漫画原作のスタジオジブリアニメ風立ちぬ。
 宮崎アニメらしからぬいわゆるラブコメ映画でしたが、ぼくは彼の作品の中で一番好きで、引退作品に唯一相応しい作品だったと思います。
作品単体として観ても面白かったのですが、NHK プロフェッショナル 仕事の流儀で紹介された、宮崎駿の制作の葛藤を観ることで更に楽しめました。
 これまで宮崎駿は、天才的なクリエイターで現場のエースとしてしきっていたのが、この作品では年齢の限界もありその手法の限界にぶつかり、それでもなんとか一本作り上げたという感じで、今までの勝ちパターンでない何かがあったように感じました。