万能鑑定士Qの事件簿を読みましたXI~XII

評価:
松岡 圭祐
角川書店(角川グループパブリッシング)

¥ 540

(2011-08-25)

評価:
松岡 圭祐
角川書店(角川グループパブリッシング)

¥ 540

(2011-10-25)

 松岡圭祐によるライトノベル万能鑑定士Qの事件簿の個別感想ということで…XI~XIIが面白かったです。
…って、早く感想を書かないと内容を忘れてしまいそうです。。。
 XIは凜田莉子同様に瀬戸内 陸から知恵を学んだ水無施瞬との、兄妹弟子対決を描いています。
IXで莉子との関係が大きく進展するも、過去を舞台にしたXでほぼ出番が無かった、小笠原悠斗の活躍が素敵でした。
 他人と比べて突出したものを持たない人間であっても出来る事があるような努力の描写が素晴らしく、女性キャラが大活躍する万能鑑定士Qにおけるヒーロー像が形になりつつあると感じました。
 XIIは『太陽の塔』を舞台に、詐欺師に対して、万能贋作者雨森華蓮と共闘する物語でした。
万能鑑定士Qシリーズの特徴のひとつ企業やサービスの実名を使った、何処までがフィクションかが分からなくなる部分がとても面白かったです。
…そのうち、作中のフィクションをうんちくとして人に語ってしまいそうなのが心配です。
 そして、この巻で印象的なのは、それまでクールだった表紙イラストがいきなり可愛くなります。日常の天然っぷり、庶民的なプライベート、劣等生な過去の描写を読む読者としては、莉子の印象はこの表紙が一番しっくりきます。