映画TIMEを観ました


20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

¥ 1,747

(2013-02-06)

 SF映画「TIME/タイム」を観ました。
 遺伝子操作で25歳から年を取らなくなり、人口過剰を防ぐため各自の寿命を通貨として破産イコール強制的な死という、皮肉が効いた世界を舞台にしたアクション作品です。
 アクションや組織の描写はイマイチなのですが世界感における、全ての人間に提供出来るインフラが整うと規制を作りそれを利用した搾取によって格差を作るという発想が興味深かったです。
 一部のコミュニティが永遠を生きるためには別コミュニティが拡大しないための仕組みが必要となり、その仕組みが人類全体の繁栄を衰退させるというのはSFとして非常に面白く、また個人的な興味としては通信インフラが今のバランスで拡大すると全ての(それを求める)人が無料でネット接続とネット上のサービスが使えるけど、経済活動のための規制に頭を使っていく流れが出来そうで興味深く感じています。
 ちなみにぼくは外国語作品の多くを日本語吹き替えで観るのですが、アマンダ・サイフリッド演じるシルヴィア・ワイスの日本語吹替が酷すぎて、英語(と字幕)で観ました。
 最近、日本語吹き替えに話題性のある人を起用した結果クオリティが大きく下がったという事が問題になることが多く、「やっぱり声優さんじゃないと」という意見をよく見かけます。基本的にぼくもそれに同意しますし今回は典型的なパターンなのですが、問題は話題性のある人ではなく(声の)芝居が下手ってことだと思っています。
…英語が分かってないぼくが言っても説得力ないですが、海外のアニメ作品などではハリウッドスターが非常に素晴らしい声優をしているし、日本でも話題性のある人が素晴らしいお芝居をしてくれることはあります。
また、ある作品では素晴らしい演技をして、別の作品では酷評を受けているということもありますので、単純なキャスティングの問題と切り捨てるのではなく、声の芝居のクオリティをもう少し大切する仕組みを考えてもらいたいです。