プライムビデオで「きみはいい子」を観ました

 中脇初枝による連作短編集原作、呉美保監督映画「きみはいい子」をAmazonプライムビデオで観ましたがとても面白かったです。

 2015年の映画でレビューとしては今更だし時勢を取り込んだ旬な見所を外してしまってはいるのですが、このくらいの過去作はプライムビデオの無料枠で観られることが多くよく観させていただいています。
 また、最近はライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル ザ・シネマハスラーとセットで映画を観るのにはまっていて、過去に絶賛している作品をプライムビデオやレンタルビデオ屋さんの旧作価格で借りて来て観て、その後に宇多丸さんのレビューを聞くのが定番になっています。
そして「きみはいい子」は「宇多丸が選ぶ 2015年映画ランキング」 ベスト9でした。

TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル

 レビューとしては宇多丸さんの語りが素晴らしく、是非そちらを聞いて頂きたいのですが、個人的には児童虐待をテーマとした内容は親になった今ぐっと来ます。
テーマが児童虐待だけに観ていてしんどいシーンが続くのですが、ギリギリ耐えられる描写にとどめているし、また我慢しがいのある展開も準備されていて、素晴らしく泣ける物語でありながら、主張に押しつけを感じない作りは今どきかなと思います。
 目の前に解決できていない問題が山積していること、そのことに対する責任と無力さを少しでも自分の問題と自覚して、それを人と一緒に解決しようと思うとなかなか歯切れの良いことは言えなくなるというのがよく分かった気がします。

 既に有名ですがプライム会員で「きみはいい子」をまだ観ていないという人、超おすすめです。

きみはいい子(2015)をオンラインで見る – Amazonビデオ