ダンジョン飯面白かったです

 九井諒子によるマンガ「ダンジョン飯」が面白かったです。
ファンタジー作品では定番のモンスターを美味しく調理する冒険者を描いたいわゆるグルメ・ファンタジー作品です。

 グルメ・ファンタジーとしては、不便な環境で手間暇かけて一生懸命工夫して作る様子が丁寧に描かれており、それでもその料理が不味かったり、食べる人間の価値観などから生理的に無理だったりする展開もある点が好きです。
…最近のグルメ事情(作品現実共)では、調理環境が整った状況でわざわざ手間をかけるのを見せられたり、不味いと感じるものや食べたくないものや大して美味しいと感じないものやタイミングの悪いものも、美味しいと褒め称えながら食べないといけない同調圧力が鬱陶しいケースが多いのですが、マルシルを筆頭にきっぱり拒絶している様子があるのは安心です。

 ファタンジー作品としては、ダンジョンやモンスターを論理的に描いている点などは本格さを感じます。
また失敗イコール死・全滅だけれど死者蘇生が手軽に可能だったりする点はゲーム的フィクション(ギャグ)と割り切って楽しめて、新しいバランス感覚のファンタジーだなと感じさせられました。

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