機能とデザイン

 デザインと機能の両立を意識するって、大切だと言われつつも実際には結構難しいと感じさせられます。
 理由の一つが、自分が所有して道具として機能させるようになるとデザインはほとんど意識されなくなってしまうからです。
分かりやすい例が苫米地英人さんのスコトーマを体感するワークの「自分が身近に利用している腕時計の文字盤を絵に描いてみる」(最近は携帯電話でも良いらしい)というもの。


(8分30秒くらいから)

 デザインを一番意識するのはそれを所有したいと考えている時で、では売る為のデザインが大切で、機能させるデザインは蔑ろにされるのではないかって不安(不満かな?)は時々感じます。
また、デザインを意識すると、機能(上記の場合時間)が見えなくなるという逆の例から、両立は無理じゃね?という疑問も出て来て、この辺にはまると結構モヤモヤします。

 ただ機能とデザインの両立は自分が利用している時は意識出来ないですが、他人が利用している時には結構よく見えてます。(特に自分が持ってない道具や技術の場合)
さらにそれよって売れたりもします。
 はじめて他人が使うiPhoneを見たときは、見た目の美しさにはっとして直後機能の便利さに驚愕してその調和(機能とデザインの両立)に気づいた瞬間、ソフトバンクのショップ(当時唯一扱っていた)にダッシュしていました(笑
 なので、機能とデザインの両立の主張は、実際の利用者ではなく、利用者を見る人に向けて行うくらいに引いた視点で考えるといいのかなと思いました。

 という視点からもやはりAppleのモバイル製品って凄いなあと感じます。
上記の通り他人が使っているのを見ると欲しくなる所有欲をくすぐるデザインと機能があり、また人前であってもつい使ってしまう機能もあり(単純に見せびらかせたくなる魅力もある)、何よりも気軽に外で機能させることが出来る品質と価格のバランスが取れてました。
 見習わないといかんなあと感じさせらる一方、相手がAppleだと、「えっと、まずどこから?」ってなっちゃいますね(笑