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高畑勲監督・スタジオジブリ制作のアニメ「かぐや姫の物語」が地上波オンエアされているのを観ました。
まずぼくのスタンスは、「嫌いだし良いとも思わない」って感じです。
つか映画って楽しめる見方をした者勝ちだと思うしそういう意味では面白かったという意見の方が参考になると思います。
そして、最近ぼくが改めてはまっている、ライムスター宇多丸さんのシネマハスラーで絶賛されているので、基本的にはそちらを聞かれることをオススメします。
という断りを入れた上で、まあ何がイヤだったかを中心とした記事になりそうなのですが…
面白いと思うシーン、格好良いとか可愛いと思う絵、本当に楽しそうってシーンが無い一方で、イラッとしたり不愉快になったり、皮肉さや不吉さが際だったシーンが多く、日常にある「イヤなこと」を見せ場にして話が進むのが嫌いでした。
今時の作品では徹底的に廃されていて今回久しぶりに観て懐かしいなあと思う一方で、「昔のアニメとか、邦画全般のこういうところが嫌いだったなあ」ってのを久しぶりに思い出し恨みすら感じました。
アートの様な絵柄に関しては、素晴らしい挑戦って感じるよりも「賞(評価)を取るためにお金に物を言わせて手間を掛けた」という風に感じてしまいました。
テーマなどに関しては恐らくバリバリに理論武装している高畑勲監督さんのこと、「これってこうじゃない?」に対しては全部答えがあるだろうと思うのですが、なんかその辺が固まる程に「正しいって面白くない」みたいなつまんないし辛気くさい何かが掘り起こされガッカリした気持になり、まあその辺から良い作品でもないと感じています。
つか普通の作品だったら、嫌いなら放っておくで良いのですが、かぐや姫の物語は、50億円の制作費で会社というコミュニティ一つを傾けつつ、日本の由緒正しいクリエイティブはこうであるみたいな影響力があるのにえらく無責任だなあと感じ、まあなんか筆が進んでしまいました(笑
…あ、ちなみに、伊集院さんの演技はすげぇ好きでした。
ちょっと低めないわゆるデブ声を使うかなあと思ってたら、甲高い声を使ってて意外と思うと同時に愛嬌あるなあと思いました。