改めて作品の中とか自分の妄想の中でのデザインの活用に注目したいなあ

 実際の世界でがちに格好良いデザインの使い方をするってかなり難しく、改めて映画などを筆頭にしたサブカル作品に登場するデザインを愛でるって良いなあと感じています。

 実生活の中でも、好きなデザイン家に好きな家具を置いて住むとか、好きなデザインの車に乗るとか、好きなファッションをするなどあるし、まあ007とかで出てくる高級車が実際に売られている(スパイ改造はされてないけれど)なんてケースもあり、それらを手に入れる喜びもあるし、そのことに物凄い情熱を注ぐ消費者の鑑みたいな人もいますが、まあ色んな意味で多くの人にとっては限界があるし、必然性を考えると頻度も限られると思います。

 そういう時に、007を臨場感バリバリに見て、アストンマーチンのアクセルべた踏みを想像したり、なんなら司令官としてジェラルド・R・フォード級航空母艦を出航させてそこから発艦するF-22 ラプターに攻撃許可を出すオリジナル怪獣映画妄想することで(ジェラルド・R・フォードもラプターもやられ役になるんだろうけど)、自分や自分の周りの環境とは関係無く、がちに格好良いデザインの活躍のインスピレーションが広がるのかなと思いました。
…エヴァンゲリオンに登場するような、現実世界ではちょっとあれな、施設サインの妄想とスケッチなんかは、情報デザインのアイデア出しにも良いかも。

 もちろんそれらを直接仕事に使うと、お客さんや関係者どん引きみたいなことになるので、その辺りは大人としてプロとして汗水流して現実的に詰めていかないとなのですが、デザインを楽しいものと自由に思考実験する場としての妄想や、発表の場としてのサブカル作品内のぶっ飛んだデザインというのを改めて注目したいなあと思いました。

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