君の膵臓をたべたいの実写映画版と漫画版を読みました(ネタバレあるかも)

 住野よるによる小説原作の、月川翔監督による実写劇場版をオンエアでしたいたのを見て、桐原いづみによる漫画版を読みました。
…残念ながら、原作小説は未読ですが、個人的には漫画版がしっくりきたので、9月に放映される劇場アニメ版は期待出来るかなと思っています。

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 物語は難病と共病(闘病ではなく)する、女子高生 山内桜良とクラスメイトの主人公(名前はあえて伏せている)の、ちょっと背伸びした高校生の青春、悲恋とそこから立ち直る様子を描いています。
一時流行ったよく聞く物語ですが、作中でもよく聞く物語みたいなことが身近で起こった風に描かれていて、そこから一ひねりある作品個性が楽しめます。

 漫画版の方が好きな理由は、クラスで目立たない主人公が人気者の桜良に突然懐かれるというのがファンタジー的に楽しめるところ、そして作中で明かされる懐かれた理由が内気な人間にとって(どんな人間にも内気な一面は必ずあると思うけど)物凄く承認肯定してくれているものだった点です。
あと恭子やガム君が、なんとなく主人公よりもクラスのスクールヒエラルキー的に上って方が、幸せ感や達成感が高まると感じるんだよなあ。
 ちなみに実写劇場版だと、主人公は北村匠海さんが演じる超イケメンで、その他のキャスティングの兼ね合いもあり、クラスでぶっちぎりで一番格好良い人なんで(スクールカースト関係無いレベル)、そりゃ桜良じゃなくても懐くでしょって感じになっちゃうし、そこまでイケメンな上にさらにその部分まで認められるのか?となるなり、ちょっと素直に見られません(笑

 余談ですが、幸せな青春や恋愛のろけって、一度は不幸な結末にならないといけないみたいな、物語の絶対的なお約束が最近はちょっとイヤかなと感じています。いやもちろん、物語の展開として幸不幸の波は必要ですが。
ただこの作品では、恋愛ののろけ話とか、日常アニメの女の子を観察して愛でるセンスで若いカップルのデート愛でるがあくまでメインで、蜜の味の不幸話をお駄賃に、為になる教訓を話のまとめとして入れているようで、なんか楽しそうで良いなあと感じさせられ、実はその辺のノリが一番好きです。
これは実写劇場版、漫画版ともに共通しますが、のろけ方と愛で方が大きく違う点に注目しても面白いかも知れません。