アンゴルモア 元寇合戦記の漫画オススメです

 現在アニメ版もオンエアされているアンゴルモア 元寇合戦記の原作漫画1~10巻が、考えさせられる作品としてオススメです。

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原作漫画版は10巻で津島編が完結し11巻からは博多編になるそうです。(アニメ版では12話で10巻分までを描ききるそうな)

 一般的に蒙古襲来というと神風で蒙古軍が撤退だったり、博多湾での鎌倉幕府の勝利という部分が強調されがちですが、対馬や壱岐の島では蒙古軍による激しい攻撃と略奪が行われたという記録があり、アンゴルモアは1巻からハッキリ分かる形でその部分に注目して描かれています。

 1巻冒頭伏線の影響で、終盤の感想がヘタに書けないですが、9巻・10巻に関しては、絶望的な戦況と略奪が生々しく描かれており、戦に対する嫌悪感が強く煽られます。
一方でそれでも必死に生きる人間の描写が素晴らしく、嫌戦と英雄譚がギリギリのバランスで両立しており、読み進めると変な声が出そうになる強い興奮がありました。

 戦記作品としてのこの両立は物凄く新鮮で超おすすめです!

 余談ですが、史実を考えれば博多戦以降は日本優勢となるので、10巻読了時の悔しさ?を晴らすべく、元寇について調べてたら、「弘安の役」についての下記文章を見つけ、アンゴルモアらしさを感じやはり変な声をこらえつつ興奮してました(笑

【 世界最強・蒙古軍が襲来! 】日本の武士団は、フビライによる元寇に「神風」無しでも勝っていた!?

東路軍が石塁のない部分から上陸することを見越し、日本軍は執拗なゲリラ戦を仕掛けた。
この奇襲戦法に損害を被った東路軍は後退。やむなく東路軍は志賀島(しかのしま)に上陸、ここを占領して、主力である江南軍の到着を待つ。しかし、日本軍の度重なる夜襲を受けて苦戦に陥り、さらに壱岐島へと後退した。