異世界と聞いて想像するもの

 昔から、現代の人間が異世界と交流する機会を持つという作品は沢山あり、ぼくなどはそれらが大好きだったのですが、その異世界も時代によって変わってきているなあと感じます。

 中でも割り切りが面白いなあと感じるのが、ソードアート・オンラインやオーバーロードなどオンラインゲームの中という異世界設定です。

 ぼくは中学生の頃はD&DなどのテーブルトークRPGでDMとして世界設定を考えたり、そういう世界を舞台にしたなにかしらの作品を描こうとした時期もありました。
 その際に、なるべくリアリティを追求したいなあとJ・R・R・トールキンの本を読んで設定の多さに挫折したり、「ソード&サンダル」の叙事詩的映画を観て興奮するも「なんか違うなあ」と感じていたのですが、冷静に振り返ると、ぼくがその当時ファンタジー・異世界と感じていたのは、「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」といったファミコンRPG世界だったのかなと思います。

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ソード&サンダル – Wikipedia

 もちろん当時からそれらの世界や設定を利用した作品、例えば「ダイの大冒険」や「ロトの紋章」はあったのですが、若かったぼくは、背伸びをしたのかオリジナリティを追求したのか、はたまたファミコンRPGの模写をする勉強やら訓練から逃げたのか、少し違うファンタジー・異世界をあれこれ考えてました。
(「ダイの大冒険」は設定の幼さからちょっと背伸びしたくなり、「ロトの紋章」は作画や重さに圧倒されてくじけた感じ)
 まあ、若い頃ってそんなもんなんだけど、今振り返ると素直に一番好きな世界感に浸かってれば楽しかったのではと感じます。

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 そして多分、現代はファンタジー・異世界と聞いて前提として思い浮かぶのはオンラインゲーム世界(もしかしてもう古い?)で、作り手が描いてみたいのもそれらで、臨場感と没入感を考えると素直にそれらを使うのは凄く合理的だし、加えて、ファミコンRPGの世界がどこかにあるではなく、良く出来たオンラインゲームに入るという発想は面白いなあと感じました。

 プロのお仕事とか、ある程度有名になると著作権の問題などの意識が大切ですが、趣味でファンジーや異世界を妄想や創作するのであれば、一番自分に馴染みある世界や設定(もちろん、ハードファンタジーに馴染みがあるって人はそちら)をストレートに取り込む(二次創作する)のが楽しいのかなと思います。